私は「Atom」というエディタを好んで使用しているのですが、別のパソコンに「Atom」をインストールする場合、設定などを引き継いで使いたいと常々思っていました。何かよい方法はないか探していたところ、パッケージの導入で実現できそうだったので、試してみることにしました。
というわけで、今回はAtomエディタの設定をバックアップ・同期する方法をご紹介いたします。
「Atom」とは
「Atom」はGitHub製のフリーのテキストエディタで、パッケージをインストールすることによって機能を追加し、自分好みのエディタにすることができます。デフォルトではエディタ内の表記は英語ですが、パッケージをインストールすることにより、日本語にして利用することができます。
対応OSはWindows、Mac OS X、Linuxとなっています。
Atomエディタの設定のバックアップ・同期までの流れ
- 「sync-settings」パッケージをインストールする。
- GitHubのアクセストークンを作成する。
- Gist Idを作成する。
- 「sync-settings」の設定を行う。
- 別PCに「Atom」をインストールし、「sync-settings」の設定を行う。
必要なもの
- GitHubのアカウント
「sync-settings」で設定するにはGitHubなどでトークンを生成する必要があるので、GitHubアカウントが必須となります。
Atomの設定をバックアップ・同期する
「sync-settings」パッケージをインストールする
Atomエディタを開き、ファイルにある「環境設定」を選択します。
![Atom 「環境設定」を選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0002.png)
設定にある「Install」を選択します。
![Atom 「Install」を選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0003.png)
「パッケージ」を選択し、「sync-settings」と入力します。
![Atom 「sync-settings」と入力](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0004.png)
「sync-settings」が検索結果の一覧に表示されるのでインストールします。
![Atom 「sync-settings」をインストール](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0004-02.png)
「sync-settings」をインストールした後、GitHubのサイトに行き、アクセストークンを作成します。
GitHubのアクセストークンを作成する
「Sign in to GitHub · GitHub」でアカウント情報を入力し、サインインします。
![GitHubにサインイン](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0007.png)
右上のアイコンを選択し、「Settings」を選択します。
![GitHub「Settings」を選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/github-access-token0001.png)
左下メニューにある「Personal access tokens」を選択します。
![GitHub「Personal access tokens」を選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/github-access-token0002.png)
「Personal access token」右横の「Generate new token」ボタンをクリックします。
![GitHb 「Generate new token」ボタンをクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/github-access-token0003.png)
「New personal access token」ページに行き、「Token description」に適当な文言を入力した後、「gist」にチェックを入れて「Generate token」ボタンをクリックします。
![GitHub 「gist」にチェックを入れて「Generate token」ボタンをクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0011.png)
アクセストークンが生成されるので控えておきます。同じアクセストークンは生成されないので、控えを忘れた場合は再度生成する必要があります。
![GitHub トークンを控える](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0012.png)
Gist Idを作成する
ヘッダーある「Gist」をクリックし、GitHub Gistへ行きます。
![GitHub 「Gist」をクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0008.png)
適当なファイルネームと内容を入力し、「Create secret gist」ボタンをクリックします。
![GitHub Gist 適当なファイルネームと内容を入力し、「Create secret gist」ボタンをクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0009.png)
アドレスバーにあるユーザー名の後に表示される英数字がGist Idとなるので控えます。
![GitHub Gist ユーザー名の後に表示される英数字を控える](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0010.png)
「sync-settings」の設定を行う
Atomの設定にある「パッケージ」を選択します。
![Atom 「パッケージ」を選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0014.png)
パッケージ一覧に「sync-settings」があるので「Settings」ボタンをクリックします。
![Atom sync-settings「Settings」ボタンをクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0005.png)
「Settings」の「Personal access tokens」にGitHubで生成したトークンを入力、「Gist Id」にGitHub Gistで控えたGist Idを入力します。
![Atom sync-settings トークンとGist Idを入力](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0006.png)
トークンとGist Idを入力した後、メニューバーのパッケージからSynchronize Settings > Backupを選択します。
![Atom sync-settings Backupを選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0021.png)
GitHubへのアップロードが完了すると、Atomに下記のような通知が表示されます。
![Atom 設定バックアップの成功通知](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0025.png)
GitHub Gistで設定ファイルのアップロードを確認
GitHub Gistに行き、「init.coffee」というリンクが出来ているのでクリックします。
![GitHub Gist 「init.coffee」をクリック](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0015.png)
「init.coffee」、「keymap.cson」、「packages.json」などAtomの設定ファイルがアップロードされていることを確認します。
![「init.coffee」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0016.png)
![「keymap.cson」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0017.png)
![「packages.json」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0018.png)
![「settings.json」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0019.png)
![「snippets.cson」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0022.png)
![「styles.less」](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0020.png)
アップロードされるファイルや内容はAtomの環境によって変わります。
別のPCにあるAtomの設定を同期(ダウンロード)する
再度「sync-settings」をインストールし、同じGitHubのアクセストークンとGist Idを入力します。
![Atom sync-settings 同じトークンとGist Idを入力](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0006.png)
そして、メニューバーのパッケージからSynchronize Settings > Restoreを選択します。
![Atom Restoreを選択](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0023.png)
リストアが成功すると下記のような通知が表示されます。
![Atom 設定リストアの成功通知](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0024.png)
今後Atomを起動すると、下記のように既にバックアップがされている旨の通知がされます。
![Ato 設定 既にバックアップがされている旨の通知](https://www.pc-weblog.com/wp-content/uploads/2016/10/sync-settings0013.png)
エディタを操作して設定の同期を確認できれば終了です。
まとめ
- 「Atom」はGitHub製のフリーのテキストエディタで、対応OSはWindows、Mac OS X、Linux。
- 「sync-settings」パッケージで設定のバックアップ・同期を行う。
- 「sync-settings」の設定にはGitHubアカウントが必須。
- GitHubのアクセストークン、Gist Idを作成して「sync-settings」に設定する。
「Atom」の設定を「sync-settings」でバックアップ・同期ができれば、どのパソコンの「Atom」であっても、同じ環境を構築することができます。
もし「Atom」エディタを利用している方で、まだ試していない方がいれば、「sync-settings」パッケージの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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