インターネット接続の昔と今

今回は私の変遷をまじえて、インターネット接続の昔と今をご紹介いたします。

「ダイヤルアップ接続」

当時、インターネットの接続といえば「ダイヤルアップ接続」でした。「ダイヤルアップ接続」は、電話回線経由でインターネットに接続する方式で、接続するときにモデムから「ピポパポパピピポピポ、ピ-ガガガ」という独特の音が発生します。

通信速度はアナログモデムで最高56kbpsまでで、ちょっとしたjpg画像の表示でも少しづつ表示が始まるような感じです。

ダイヤルアップ接続音

モデムはインターネットに接続するために必要な装置で、デスクトップであれば、PCIボード、ノートパソコンであれば、モデムカードをオプションで購入したりしました。

「ダイヤルアップ接続」は文字通り電話回線を使用するので、接続中は電話料金が発生しました。たしか当時の固定電話料金は3分10円くらいだったと思います。

月額のインターネット料金は「毎月のプロバイダ料金」+「3分10円」でした。

接続中は随時電話料金が発生するので、サイトが表示されしだい、接続を切ってオフラインでサイトを見ていました。

ネットスケープやIE6がバリバリに幅を利かせていた時代で、重いjpg画像などを使用しているサイトの場合は、表示に時間がかかり(電話料金の関係で)ハラハラしていた気がします。

当時の主なサイト

当時は「Yahoo!Japan」サイトが有名でした。

1998年の「Yahoo!Japan」サイトのデザイン
1998年の「Yahoo!Japan」サイト

たまに「goo」を使用するくらいで、検索エンジンは「Yahoo!」を主に使用していました。また、「Yahoo!」が行う「Yahoo!オークション」のサービスも有名でした。当初は「Yahoo!」のアカウントがあれば、本人確認が必要なく、手数料も出品者、落札者ともに無料でした。

「Google」はまだ設立されたばかりであまり知られていませんでした。「Yahoo!」の設立は「Google」より3年ほど早かったはずです。

「テレホーダイ」

ダイヤルアップ接続のひと時の救世主として、「テレホーダイ」がありました。「テレホーダイ」はNTT東日本・西日本が提供している、電話サービスのオプション(選択サービス)の商品名です。

サービス内容は深夜早朝の時間帯(23時から翌日8時まで)に限り、予め指定した2つまでの電話番号に対し、通話時間に関わらず料金が月極の一定料金となるものです。

「テレホーダイ」は従量課金のみであった電話料金に初めて定額制を導入した画期的なサービスでした。「テレホーダイ」のサービスで昼夜が逆転した方なども相当数いたことでしょう。

「マイライン」による「タイムプラス」

「テレホーダイ」は深夜早朝に限定されるので、昼間をカバーするために当時、「マイライン」による「タイムプラス」を導入していました。

「マイライン」はNTT東日本またはNTT西日本の一般固定電話において、電話番号の前に事業者識別番号を付けなくても、利用者が使いたい通信事業者を優先的に使えるようにするサービスで、当時少し話題になりました。

「タイムプラス」は月々の定額料を支払うことにより、市内通話/通信料金を「昼間・夜間」、「深夜・早朝」で安くすることができるサービスです。

昼間、ヘビーにインターネット接続をする場合には重宝したサービスです。

通常の通話と「タイムプラス」通話料金(NTT東日本)
通常の通話 タイムプラス通話
昼間・夜間帯 3分8.5円(税抜き) 5分8.5円(税抜き)
深夜・早朝帯 4分8.5円(税抜き) 7分8.5円(税抜き)

※2016年3月時点

「ISDN」

当時は「ダイヤルアップ接続」をしつつ、「ISDN」にあこがれていました。「ISDN」はデジタル回線による電話サービスで、NTTが提供するサービスとしては、64Kbpsの回線を使用する一般向けの「INSネット64」がありました。電話ボックスの「ISDN」表示を見るたびに心が躍ったものです。

「ISDN」が「ダイヤルアップ接続」よりも優れていた点はなんといっても、速度でしょう。ダイヤルアップ接続の最高56kbpsに対して、「INSネット64」では64kbps~128kbpsと非常に高速でした。

「ISDN」に憧れつつも、対応状況、工事、導入金額のこともあり見送っていました。

「ADSL」

「ダイヤルアップ接続」、「ISDN」と続き、ここで満を持して「ADSL」が登場します。「ADSL」は一般家庭にある電話回線(アナログ)を使ってインターネットに接続する高速・大容量通信サービスで、地域が「ADSL」に対応していれば、専用のモデムを設置するだけで、宅内で特別な工事を行う必要がなく利用することができました。

「ADSL」の素晴らしいところは、従来の「ダイヤルアップ接続」などとは違い、プロバイダに毎月の月額料金(モデムレンタル料など)を支払うだけで、3分10円などの従量課金制から解放されたことにあります。

サイトが表示したときに、いちいちネット接続を切る煩わしさから解放されたときの解放感は今でも覚えています。

私が利用していたサービスは「日本テレコム(現ソフトバンクテレコム、運営しているプロバイダはODN)」の「J-DSL」で、速度は当時1.5Mbps、料金は4,000円くらいだったと覚えています。

このときは「常時接続月額固定制度」、「ベストエフォート」といった言葉がよく使われていました。「ベストエフォート」は、性能に関して明示的な保証をせずに、最大限(ベスト)の努力(エフォート)サービスを提供するという形態をいいます。

「ADSL」はNTTの収容局から回線速度が減衰するので、「ベストエフォート」という言葉を強調していたと思います。

3分10円の「ダイヤルアップ接続」で1日5時間のネット接続を30日間すると、電話料金はインターネットだけで、3万円かかります。実際には「テレホーダイ」や「タイムプラス」を活用すると、もっと下がりますが、それでも「ADSL」の「常時接続月額固定制度」はすさまじいものがありました。

「ADSL」はその後、12Mbps、40Mbps、50Mbpsと下り速度が上がっていき、私は50Mbpsの時代まで使用していました。

「フレッツ光」

ついに「フレッツ光」まで来ましたね。「フレッツ光」が「今」のインターネット接続にあたるのではないでしょうか。

「フレッツ光」はNTT東日本・NTT西日本により提供される光ブロードバンド回線サービスの名称です。

光ファイバー(光ケーブル)の引き込み方法により複数のタイプがあります。NTTのサービスタイプは大きく分けて、「戸建てタイプ」、「集合住宅(マンション)タイプ」があります。月額料金は「戸建てタイプ」の方が高く、「集合住宅(マンション)タイプ」の方が低くなっています。

「ADSL」回線でサイトを閲覧をしているときに、非常に閲覧表示に時間がかかる時期が続いたので、自宅が「フレッツ光」に対応した地域だったこともあり、「フレッツ光(Bフレッツ)」移行することに決めました。

おそらくWebサイトでリッチな表現が増えたことによって、サイトファイルサイズの増大、リクエストの増加により、従来の「ADSL」回線速度では厳しくなったのだと思います。

「フレッツ光(Bフレッツ)」の回線速度は最大100Mbpsと言われています。

「フレッツ光NEXT」

「フレッツ光(Bフレッツ)」のサービスを受けてしばらくしてから、「フレッツ光NEXT」というサービスが始まりました。

「フレッツ光NEXT」は「フレッツ光(Bフレッツ)」より回線速度が速く、下りが最大200Mbpsと言われています。当時ちょうどキャンペーンを行っていたこともあり、「フレッツ光NEXT」に変更しました。

「フレッツ光NEXT ギガタイプ」

「フレッツ光NEXT ギガタイプ」はつい最近始まったサービスです。「ギガタイプ」は「フレッツ光NEXT」のプラン名の名称で、光回線の通信速度はデータの受信・送信で最大で概ね1Gbpsと言われています。

サービスの開始が引っ越しの時とかぶったので、思い切って「フレッツ光NEXT ギガタイプ」に移行しました。

まとめ

  • 「ダイヤルアップ接続」は最高56kbpsまで。
  • 「INSネット64」は64kbps~128kbps。
  • 「ADSL」は12Mbps、40Mbps、50Mbpsと下り速度が上がっていった。
  • 「フレッツ光(Bフレッツ)」の回線速度は最大100Mbps。
  • 「フレッツ光」は現在「フレッツ光NEXT」、「フレッツ光NEXT ギガタイプ」がある。
  • 「フレッツ光NEXT」は最大200Mbps、「フレッツ光NEXT ギガタイプ」概ね1Gbps。

記事を書いていて、接続回線の変遷は自分のパソコン歴とほぼ同等だと気づきました。パソコン歴=インターネットですね。なんだかすごく懐かしくなりました。

今では無線接続などもでき、昔では考えられない速度で通信ができるようになりました。Wi-Fiの100倍速い、Li-Fiなども出てきます。

今後一体どれだけ速度が速くなっていくのでしょうか。楽しみですね。

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